人材不足が深刻!ベトナム語は需要が多く、おすすめの言語です!
ベトナム語は今後の需要が見込める言語で、最近は日本でもベトナム語学習者が増えてきています。
特に、司法通訳や法廷通訳の分野で、日本語ーベトナム語通訳ができる人材は引っ張りだこです。
私はフリーランスになる前は裁判所職員をしていましたので、ベトナム語の需要の高さは常々実感していました。実は、そのことも私がベトナム語の勉強を始めたきっかけの一つです。
日本人にとってベトナム語はとても難しい言語ですが、ベトナム語をマスターすれば、報酬が高い通訳の仕事もたくさん得られるようになります。
特に、司法通訳や法廷通訳なら、ベトナム語ができればコネがなくても仕事をもらえます。
売り手市場が続くベトナム語。チャレンジしてみる価値がある言語だと思います。
旅行先としてもおすすめ!魅力的な国、ベトナム
ベトナムは旅行先としてもとても魅力的な国です。
そこにいる人々も街の雰囲気もエネルギッシュで、そこに行くと元気がもらえる国。
日本人の口に合うおいしいベトナム料理。
私は旅行をきっかけにベトナムが本当に大好きになり、これまでに4回行きました!
ベトナムは急成長している国ですから、行く度に新しい発見があり、行く度にベトナムの成長が見られるのも楽しみのひとつです。
ベトナム語の完全独学はほとんど不可能
実際に学習してみてわかったことは、ベトナム語を完全に一人でマスターすることはほとんど不可能だということです。
ベトナム語は発音があまりにも難しく、そして、発音ができないとリスニングと会話が全くと言っていいほどできないからです。
他の言語、たとえば英語や韓国語などのネイティブスピーカーなら、こちらの発音が多少間違っていても理解してくれることが多いです。
しかし、ベトナム語のネイティブスピーカーに対しては、こちらの発音が間違っていると、言いたいことがほとんど理解してもらえないことが多いです。
読み書きだけなら独学でもできるようになりますが、リスニングと会話については、ベトナム語のネイティブスピーカーの助けが必要です。
ベトナム語でコミュニケーションできるようになりたいなら、自分の発音が正しいかチェックしてくれるベトナム語のネイティブスピーカーの助けが必要です。
ベトナム語の発音 → 6つの声調がある!
ベトナム語には、「声調」と呼ばれる独特な高低のアクセントが6種類もあるため、これができていないと、ベトナム語のネイティブスピーカーに言いたいことが全くと言っていいほど伝わりません。
例えば、声調によって、こんなに意味が違います。
ma → 幽霊
mà → しかし
mả → 墓
mã → 外見
má → 頬
mạ → 苗
ベトナム語の勉強開始と挫折
まずは「ベトナム語のしくみ(田原洋樹)(白水社)」をひととおり読みました。
この本で、ベトナム語の全体像をつかむことができ、ベトナム語の基本構造と基礎的な文法がわかるようになりました。
「ベトナム語のしくみ(田原洋樹)(白水社)」が終わった後、「ニューエクスプレスプラス ベトナム語(三上直光)(白水社)」を読み、CDを聞いて音声にも慣れるようにしました。
その後、再び2回目のベトナムに行きました。
そのとき、現地のベトナム人にベトナム語で道を聞いてみました。
道を聞く表現は学んでおいたので、そのとおりに言ってみましたが、ほとんど通じませんでした!
そのとき、ベトナム語の発音の難しさを実感しました。
この教材に問題があるのではなく、当時は完全に一人で独学していたので、自分の発音をチェックしてもらえる機会がなかったことが、一番の問題でした。
当時は国家公務員をしていて勉強する時間が十分にとれなかったこともあり、ベトナム語の勉強はやめてしまいました。
ベトナム語に再チャレンジ!
公務員を退職し、再びベトナム語の勉強にチャレンジしてみることにしました。
以前たくさんのベトナム語の教材を買ってあったので、それを無駄にしたくなかったし、どうしてもベトナム語をマスターしたいという気持ちが強かったからです。
ベトナム語の教材は、英語や韓国語の教材と比べると価格が高いものが多いです。ベトナム語を学んでいる日本人は、英語や中国語、韓国語などに比べるとまだまだ少ないので、単価を高くせざるを得ないからだと思います。
ベトナム語の辞典・辞書と学習教材本
ベトナム語入門・初級の段階では、まだ辞書は買わなくていいと思います。
ベトナム語はとても難しい言語ですから、入門~初級レベルで挫折してあきらめる人も多いです。
もし途中でやめることになった時のことを考えると、最初からあれこれたくさん買わないほうがいいと思います。
そこで、まずは辞書は使わないで、「ベトナム語のしくみ(田原洋樹)(白水社)」をひととおり読んでください。
その後は、「ニューエクスプレスプラス ベトナム語(三上直光)(白水社)」または「ベトナム語レッスン初級1(五味正信)(スリーエーネットワーク)」「ベトナム語レッスン初級2(五味正信)(スリーエーネットワーク)」を使って学ぶことをおすすめします。
入門~初級の段階なら、辞書は使わないで、これらの教材に出てくる単語や表現だけを覚えるようにするのが効率がいいと思うからです。
2022年12月現在、日本国内で出版されているベトナム語の辞典・辞書は多くありません。
日本国内で出版されている越日辞典(ベトナム語/日本語辞典)の中で単語の網羅性が高いのは、私が知っている限りでは「詳解ベトナム語辞典(川本邦衛)(大修館書店)」しかありません。そして、この辞典はとても高価で、税抜きの定価で28000円です。
日本国内で出版されている日越辞典(日本語/ベトナム語辞典)」については、私が知っている限りでは、現時点では単語の網羅性が高いものはないと思います。
だから、まずは「ベトナム語のしくみ(田原洋樹)(白水社)」を買ってみてひととおり読んでみて、もっと続けたいと思ったら、その後に「ニューエクスプレスプラス ベトナム語(三上直光)(白水社)」または「ベトナム語レッスン初級1(五味正信)(スリーエーネットワーク)」「ベトナム語レッスン初級2(五味正信)(スリーエーネットワーク)」を使って勉強してください。
趣味でベトナム旅行で使いたいだけなら、これだけでも十分だと思います。
「ベトナム語のしくみ」の後、どちらの教材を選べばいいのかは、各自の好みと目的ので決めてください。
「ニューエクスプレスプラス ベトナム語」のいい点は、ベトナム語の基本を1冊で学べることです。
重要な表現をひととおり短期間で学習したいなら、「ニューエクスプレスプラス ベトナム語」をおすすめします。
「ベトナム語レッスン初級1・2」は、初級が2冊に分かれていますから、その分時間とお金がかかります。
でも、その分、各文法項目について詳細に学ぶことができます。
文法をしっかりと時間をかけて学びたい人は「ベトナム語レッスン初級1・2」を選ぶのがいいと思います。
初級の学習を終えた後に中級へ進むことになり、本格的にベトナム語をマスターしたいと思ったら、その時は「詳解ベトナム語辞典(川本邦衛)(大修館書店)」は必須アイテムだと思います。
これは高価ですが、「見出し語」の収録語彙数が55500語で、これ1冊あればベトナム語→日本語を調べるのに困ることはないでしょう。
日越辞典(日本語/ベトナム語辞典)については、日本国内で出版されているものの中ではどれがいいのか、私もまだ決めかねています。収録語彙数が少なすぎて、調べたい単語が載っていないことが多いからです。
とりあえず、現時点では、日本語をベトナム語に翻訳したいときは「Google 翻訳」を使えばいいと思います。
日越辞典(日本語/ベトナム語辞典)については、もし今後何かおすすめできるものが見つかったら、またこのブログで紹介しますね!
発音をチェックしてくれるネイティブスピーカーを探す
以前の教訓をいかして、発音対策を重点的にしたいと思ったので、まずは「ベトナム語のしくみ」をもう一度読んでひととおり基本的な文法を復習した後、発音を教えてくれるネイティブスピーカーを探すことにしました。
「italki」や「VVレッスン」などのウエブサイトに登録し、多少お金を支払ってベトナム語のオンラインレッスンを受ける方法もあります。これは、語学スクールに通うよりもはるかに安くベトナム語を学ぶことができます。
italkiは、ベトナム語に限らず、世界中の多種多様な言語を学ぶことができます。
レッスンの料金は、各講師がそれぞれ設定しているので様々です。
日本語ができるベトナム人講師から選ぶなら、1:1のオンラインレッスン料の相場が、60分でだいたい 800円 ~ です。
日本語ができない講師でもいいならば、1:1のオンラインレッスン料の相場が、60分でだいたい 600円 ~ です。
1回ごとにレッスンを予約できるシステムなので、もし1度試してみてその講師と合わないなと感じたら次回は他の講師で予約すればいいので気軽に利用できます。
レッスン開始時間の24時間前までなら無料でキャンセルできます。
italkiで「講師を探す」ときは、「他に話せる言語」に「日本語」と指定して講師を検索すれば、日本語の話せる講師が見つかります。
VVレッスンでは、1:1のオンラインレッスンが、1レッスン25分で260円~受けられます。
ベトナム語は、首都ハノイ付近の北部弁(標準語)とホーチミン付近の南部弁と中部弁の方言があります。
VVレッスンでは「北部の講師」「南部の講師」「中部の講師」と地域別に講師を検索することができるため、自分が学びたい地域のベトナム語を教えられる講師を簡単に見つけることができます。
講師は、ベトナムの大学生で、1レッスンごとに講師を選べます。レッスンのキャンセルは、4時間前まで可能です。
私はできるだけお金を節約しながら学びたいと思っていました。
そこで利用したのが「Facebook」です。
実は、ベトナム人はFacebookが大好きな人が多く、ほぼ毎日Facebookを使っている人も多いです。
そこで、Facebookの中にある、日本語を学んでいるベトナム人のグループに参加し、言語交換のパートナーを探しました。
言語交換のパートナーとは、自分が日本語を教える代わりに相手に外国語を教えてもらうという、学習言語のネイティブスピーカーの友だちのことです。
グループに登録して数日後、日本語が中級レベルのベトナム人の女性と友だちになりました。
現在、その女性と週に1~2回オンラインのビデオ通話をしながら、一緒に勉強しています。
ベトナム人と言語交換する際の教材
一緒に勉強すると言っても教材はどうするのか、できれば双方が同じ教材を入手できることが望ましいです。
日本国内とベトナム国内の両方で簡単に入手できる教材ということで考えたのが、日本語を学んでいるベトナム人ならほとんどの人が持っている「みんなの日本語(スリーエーネットワーク)」でした。
これは、初級Ⅰ・Ⅱと中級Ⅰ・Ⅱがあり、それぞれ「みんなの日本語 本冊」の他に、各種の言語で文法や語彙の説明が書かれた「みんなの日本語 翻訳・文法解説」があります。
「みんなの日本語 翻訳・文法解説 ベトナム語版」もあるため、これと「みんなの日本語 本冊」を購入すれば、日本語を勉強しているベトナム人なら既にこれを持っている可能性が高いので、スムーズに勉強をスタートできます。
私は日本語教師ですから既に持っていましたが、「みんなの日本語」は日本国内でインターネットでも購入できるので簡単に入手することができますし、ベトナム国内での入手も容易です。
私たちが実際にしている勉強スタイルは、「みんなの日本語」にある日本語を私がベトナム語に翻訳し、それを私が発音してベトナム人のパートナーに直してもらうスタイルです。この方法によって、作文と発音について重点的に学ぶことができます。
今のところ、私たちはこの方法が気に入っていて順調に進んでいますので、今後もこのスタイルを続けていこうと思っています。
ベトナム語の通訳・翻訳で、ビジネス、医療、司法など多様な分野で活躍できる
ベトナム語はとても難しい言語ですが、ここ数年で日本に住むベトナム人の数は急増し、今後も増えていくだろうと予想しています。
ビジネス、医療、司法など様々な分野で、日本国内でのベトナム語・日本語間の翻訳や通訳ができる人材の需要が増えています。
特に、通訳に関しては、法廷通訳・司法通訳の需要がとても多いです。
私は裁判所職員を約10年間していました。
裁判所では、外国人刑事事件の法廷で通訳するための通訳人を求めています。
その中でも、ベトナム語通訳の需要はかなり多いのに、ベトナム語通訳できる人が足りていません。
最近はベトナム語を学び始める日本人も増えてきているようですが、ベトナム語を仕事に使えるレベルでできる日本人はまだまだ少ないのが現状です。
一般に、外国語ができるようになっても、コネや経験がなければ、通訳の仕事を得ることは簡単なことではありません。
しかし、法廷通訳の仕事であれば、コネがなくても大丈夫です。
各都道府県にある地方裁判所刑事部の刑事訟廷事務室(「訟廷」は「しょうてい」と読みます)に問い合わせれば、裁判所の「通訳人候補名簿」に登載されるための方法を教えてくれます。
具体的な流れは、
①各都道府県にある最寄りの地方裁判所刑事部の刑事訟廷事務室に連絡する
②法廷を傍聴する
③面接
④導入説明
⑤通訳人候補者名簿に登載
⑥法廷通訳人が必要なとき、裁判所から連絡が来る
お問い合わせ先は、裁判所のウエブサイトをご覧くださいね。
裁判所ウェブサイト
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まとめ
ベトナム語通訳の需要はとても多いです。
ベトナム語通訳ができるレベルになれば、それを使ってフリーランスの通訳として生活していくこともできると思います。
現在も将来的にも需要が見込めるベトナム語。
もし何か外国語の勉強を始めたい、言語自体は難しくても将来の需要が見込める言語を勉強して仕事にいかしたい、そのような気持ちがあるなら、ベトナム語はおすすめです(^^)
おいしいベトナムコーヒーを飲みながら、ベトナム語を学んでみませんか(^^)
ベトナムは、世界第二位のコーヒー生産国です。
私がおすすめするベトナムコーヒーは、「チュングエン G7 3in1 インスタントコーヒー」です。ベトナム人の友だちにもらって飲んでみたところ、すっかりはまってしまいました!家に欠かさず常備してある大好きなコーヒーです。
ベトナムコーヒーの特徴は、ミルクと砂糖の代わりに甘いコンデンスミルクを入れて飲むことです。かつてはフランス領であったベトナムは、フランス文化の影響を強く受けています。当時、ベトナムではまだ冷蔵庫が普及していなかったため、常温で保存可能なコンデンスミルクでカフェ・オ・レを楽しんだことが始まりのようです。
「チュングエン G7 3in1 インスタントコーヒー」はAmazonでも買うことができますので、ぜひ飲んでみてくださいね!
ベトナムは旅行先としても人気の国です。
おいしい食べ物、エネルギッシュな人々と町並み、ストレスが多い日常生活を離れて、ベトナムに旅行に行ってみませんか(^^)
海外旅行好きな私が海外航空券とホテルを予約するときは、いつも大手旅行会社のHISから予約することが多いです。
HISをおすすめする理由については↓↓↓の記事に書いたので、ぜひ読んでみてくださいね!
海外旅行初心者でも安心!個人の海外旅行で航空券とホテルの予約はHISをおすすめする6つの理由
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